こんな人におすすめ
- ガーナに留学したいけど、ガーナ料理に馴染みがなくて不安な方
- 料理が好きで、新しい料理に挑戦したい方
- ガーナから帰ってきてからしばらく経つけど、ガーナ料理の味が忘れられない方
- 好奇心でガーナ料理にチャレンジしたい方
フフってどんな料理?
西アフリカに位置するガーナではキャッサバやコーン、プランテーンといった穀類が主食として料理に利用されており、これらの穀類を練り合わせたり、発酵させることでガーナ料理となります。
ガーナ料理にはフフをはじめ、バンクー、TZなど、似たような食感の料理が存在しますが、利用する穀類の種類や発酵の有無によって全く異なる味になります。
今回はフフにのみ注目して紹介するので、他の料理についてはこちらの記事で詳しく紹介します。

フフはキャッサバとプランテーンを茹でた後、杵と臼を使い、餅つきの要領でついて練り合わせます。
杵と臼は日本と似ていますが、杵はL児型ではなくI字型で、遠心力を利用せず体を上下に動かす必要があります。
実際にボクもフフつきをやってみましたが、ガーナ人には遠く及びませんでした。
Musyaのフフつき
ガーナ女性のフフつき
また、フフはそのまま食べる事はせず、トマトをベースとしたライトスープに入れて食べるのが一般的です。
ガーナ料理全体に言えることですが、唐辛子が入っているため、辛い物が苦手な方は食べるのが大変かもしれません。
ご自宅で作るときは唐辛子の量を調節しましょう。
ちなみに、フフはガーナ料理の中でも味にクセの少ない料理で、スープもトマトベースであるため、日本人の舌にも合う料理といえます。
ぼくが留学中に出会った日本人の多くが、一番好きなガーナ料理としてフフを挙げていました。
フフはいつ、どうやって食べるの?

フフはガーナでよく見られる露店をはじめ、レストランにも必ずおいてあります。
このような普段の生活で食べられるフフですが、お祝い事の席でも他のガーナ料理を抑えて出されていたので、少しランクの高いガーナ料理であると言えます。
レストランや露店で販売されるフフは地域差があるものの、5セディ(約100円)前後で出されることが多く、一般の方でも頻繁に食べられるリーズナブルな料理です。
首都アクラのレストランでは5セディから、北西部に位置するアッパーウエスト州の田舎では2セディ(約40円)程で同じくらいの量が出てくる印象です。
フフを基準にすると首都と田舎の経済格差が見えてきますね。
フフは餅のように粘り気がある料理ですが、基本的には右手を使ってちぎりながらスープにつけて食べます。
食べ終わりに、手に付いたフフも綺麗に食べきるのがガーナ流ですが、近年の衛生管理の意識向上のため、スプーンで食べる方もたまに見かけます。
どうしても手で食べたくない方やネイルが気になる方はスプーンを頼んでみるといいかもしれません。
ちなみに、ガーナでは左手で食べるのはマナーとして好ましくないので、左利きの方はご注意下さい。
フフの作り方

フフについてわかって来た所で今回はフフのライトスープの調理について紹介していきましょう。
まずはフフの調理方法です。
準備物
- キャッサバ
- プランテーン(甘くないバナナ)
- キャッサバとプランテーンを小さめにカットし、鍋で茹でます。
- 茹でたキャッサバとプランテーンをボールで潰して混ぜ合わせます。
- 杵や臼などを使用し、粘り気が出るまでつきます。
- 全体が1つに丸まってきたら完成です。
次にライトスープの調理方法です。
準備物
- トマトペースト
- 生姜
- 玉ねぎ
- 塩
- パームオイル
- 肉(自分の好きなお肉)
- 食べる大きさに肉と玉ねぎをカットし、生姜と塩を加えて鍋で15分間加熱します。
- トマトペーストとパームオイルを加え、さらに30分間加熱します。
- お好みで香辛料(ナツメグなど)を加えて味を整えたら完成です。
日本で作ろうとしたら、キャッサバやプランテーンが手に入りづらいと思います。
プランテーンはバナナで代用できますが、少し甘みの強いフフになるかもしれません。
ボクはガーナからインスタントフフというキャッサバとプランテーンが粉になったものを買っていたので、自宅で作る時にはそれを使用しました。
また、ライトスープに使用したパームオイルは、気温の高いガーナで料理の保存性を高めるために大量に使用するので、実際には入れなくてもいいと思います。
パームオイルを入れずに作ると、ミネストローネのようなスープになりました。
まとめ
あまり耳にしないガーナ料理ですが、フフのような日本人でもおいしく食べられる料理がアフリカにあるのは驚きでした。
日本から遠く離れたガーナへ行くことは中々できる事ではありませんが、このように料理だけでもガーナを感じられるといいですね。
ガーナへ行く予定の方は予行演習に、ガーナから帰ってきた方は懐かしの味を感じるために、ぜひチャレンジしてみて下さい!