こんな人におすすめ
- ガーナ(アフリカ地域)に渡航予定の方
- 世界の感染症状況を知りたい方
- 世界の感染症対策について知りたい方
世界中で猛威を振るう感染症とは?
2020年、世界規模で『コロナウイルス』が流行しています。
これほどまでに世界的に流行するのは1918年の『スペイン風邪』、近年では2009年に『新型インフルエンザ』以来です。
日本ではこれら世界保健機関(WHO)がパンデミック(世界的流行)宣言をする規模の感染症について報道されますが、それ以外の感染症はあまり報道されていません。
これは日本で多くの感染症が抑えられているからで、実際には世界の様々な国で多くの感染症が猛威を振るっています。

アジアへ旅行する事が多い方は『狂犬病』という感染症を聞いた事があると思います。
この感染症は犬などの哺乳類から人に感染する病気で、治療法が無く、発症後の致死率は100%とされています。
実は日本でも1950年代に蔓延していましたが、政府の政策により現在は国内では撲滅しています。
2020年5月に14年ぶりの狂犬病感染者が確認されていましたが、海外からの持ち込みで日本国内に広がることはありませんでした。
本記事では感染症1つ1つについて述べるわけではないので、詳しい情報は厚生労働省など公の情報を確認する事をおすすめします。
『狂犬病』を例に取りましたが、感染症は人以外の動物から感染する事が多く、人から人に感染すると世界中に蔓延するリスクがあり、人々の生活に甚大な被害が及びます。
そして、感染症を抑えるためには、衛生管理の徹底と感染症に対するワクチンが重要になってきます。
ガーナにおいては野生動物を食べる文化がある事、衛生管理が不十分である事、から多くの感染症が蔓延しており、渡航する時は注意しなければいけません。
野生動物を食べる文化については、ガーナのお肉について紹介する記事にも出ているのでご覧ください。
ガーナを始め、アフリカ地域では感染症の蔓延している地域が多いですが、ほとんどの感染症についてはすでにワクチンが存在します。
そのため、渡航予定の地域でリスクのある感染症を事前に調べて、渡航前にワクチン接種をする事が必要です。
特に長期滞在する方は、感染した場合に現地の病院にかからなければならず、費用や病院の質、言葉や文化の壁などの理由から、保険の意味を込めて積極的に接種した方がよいと思います。
留学や旅行の前には外務省や厚生労働省のサイトでその国の感染症状況を確認するようにしましょう。
参考 厚生労働省 感染症情報
海外生活で感染症にかかってしまうと…
前置きが長くなりましたが、海外で生活する上で、健康を維持することが最も大切なことだと考えます。健康でない状態が続くとストレスが溜まったり、病気にかかったりと生活に支障がでます。これは日本にいても同じですが、治療などを考えると精神面の負担が大き過ぎるので海外では健康でいるための取り組みを積極的にしなければなりません。
ボクが生活していたガーナなどアフリカの国ではあらゆる感染症が今も流行っており、毎年多くの患者や死者がでています。実際に、旅行者や留学生、駐在員など多くの日本人も感染症にかかった話を耳にします。
その中で、ボクが1年にも及ぶ留学で1度も病院を利用すること無く帰国できたのはこの健康維持が上手くいったからです。
そこで今回はボクがどのように対策をしていたのかをお話していきます。
感染症にかからないために
対策1 予防接種
まず1つ目は当たり前といっても良い「予防接種」です。
日本で流行っておらず、我々日本人が抗体などを持っていない感染症や重篤な症状や致死率の高い感染症が海外には沢山あります。これに感染すると、海外で医療を受けるリスクの高さや帰国後日本での治療の難しさが問題となるため、あらかじめ体内で抗体を作っておく必要があります。
厚生労働省のサイト「FORTH」では各国の感染症発生状況、予防接種の種類、予防接種ができる医療施設などの情報を得られるので、必ずチェックしておいてくださいね。
ちなみにボクの場合は6種類の予防接種をしました。いくつかは2度、3度と摂取が必要だったので合計10回程度打ち、全体の費用は約10万円でした。
少し高いですが、自分の健康には代えられませんね。
以下の6種類が接種したもので、リンクも貼っていますので参考にして下さい。
- A型肝炎
- B型肝炎
- 破傷風
- 髄膜炎
- 狂犬病
- 黄熱病
対策2 留学中の行動
2つ目は「留学中の行動」です。
言葉では漠然としており何に気をつければよいのかわかり辛いと思いますが、
ずばり、「食べ物」「水」「動物」「病院」の4つです。
食べ物と水は毎日必要なので最も注意が必要です。
A型肝炎は加熱処理が十分でない食べ物や飲み物から感染する病気です。特にアジア、アフリカ、南米に広く存在します。
ボクは信頼できるレストランや加熱が十分だとわかる食べ物以外、進められても食べるのを控えていました。
一度だけ火の通りが甘そうな牛を食べた時は1週間くらい熱や下痢に苦しめられました。
こうして今無事に帰ってこれたのは運が良かっただけなのかもしれません。
動物もまた農場で生活していたボクにとっては注意するべき事でした。
特に哺乳類はたとえ家畜であってもできる限り近寄らず、接触を最小限に研究をしていました。農場などで生活しない方であっても、海外には野良犬やネズミなどと接触する機会が多いので常に気をつけ、噛まれたりしたときは石鹸でしっかり洗い流し、すぐに病院で診てもらうようにしましょう。
医療水準の低い国に限るかとは思いますが、病院にも注意が必要です。
針の使いまわしに代表される衛生意識の薄い病院は、西アフリカの中で比較的医療レベルの高いと言われるガーナでも見られました。
ただでさえ体が弱ってから行く場所なので、安心感がなければストレスの原因にもなり得ます。「病気にかかっても治る」と短絡的に思わない方がいいと思います。
対策3 よく寝て、よく食べる
ボクが行っていた最後の対策は「よく寝て、よく食べる」です。
健康維持をするにはどこにいても結局は自分の体調管理が全てかなと思います。
日頃あまり運動をしない人でも海外のような慣れない環境にいると沢山エネルギーを消費するので、3食しっかり摂り、睡眠時間を確保することが大事だと思います。
ただ、ストレスが溜まって食欲が無い、寝られないとなる人もいると思うので、ストレスの捌け口も必要ですね。
まとめ
このようにダラダラと話をしてきましたが、人が生活していると必ず体調を崩す時はあります。
ボクも健康に1年過ごしたと言ってはいますが、1週間程度の不調や日常的な腹痛に悩まされることも実際はありました。ただ、その期間や頻度を減らすことは自分の頑張り次第で、可能だと思います。かといって、健康ばかりに気を取られ過ぎて生活にゆとりが無くなりストレスを溜め込むと本末転倒なので、出発前まではしっかりと対策を考えておいて、現地に着いてからはほどほどに気を使いつつ、生活を楽しんでほしいです。