みなさんはどんな一日を過ごされていますか?
平日は学校や会社へ行くなどやることが決まっている人が多いですよね。
一方で、留学と聞くと、「自由な時間が多く、好きな事が沢山できそう」と思う人も多いと思います。
今回はボクの留学経験から、理系大学院生の日常をご紹介したいと思います。
それでは、いきましょう!
平日のスケジュール
まず、一般的な平日のスケジュールを図で紹介します。

見てもらったように、日中は研究、夕方からは自由時間ときれいに分かれています。
ボクは基本的に出歩く予定を休日にのみ入れていたので、ほぼ毎日このような生活でした。
理系の大学生が見ると研究の時間が少ないのではと思うかも知れません。
時間ごとに詳しく見ていきましょう。
午前中(起床から研究を始めるまで)
ボクの一日は7時から始まります。
日本の夏かそれ以上に暑いガーナですが、夜は涼しくなるので、朝は冷えた状態から始まります。
日本でいう秋に入った頃の感じです。
そのため、寝る時は長袖を着ていました。
起きてからはシャワーを浴び、着替えてから宿の管理人へ挨拶をします。
7時ごろにはすでに起きている人が多く朝ごはんや洗濯、仕事の準備をしていました。
ボクの朝ごはんはヨーグルトです。
ガーナ人は朝からガーナ料理を食べる人やボクと同じような軽食の人などバラバラでした。
午前中(研究の時間)
研究室で実験を行うのは毎日ではありませんが、動物の世話があるので8時頃には研究室へ行きます。
農場内に住んではいますが、研究室まで1km程を歩いて通います。
牛、馬、羊、山羊など放し飼いの動物たちとすれ違いながら研究室へ行くのが日課でした。
研究室には農場職員の方や研究中の学生、先生達がおり、部屋の軒下で仕事や談笑をしています。
いわゆる青空教室です。
実験をする時は室内、それ以外は外と完全に区別されていました。
ドラフトが壊れており、実験中の有害なガスを避けるためと節電をするという理由からそうなったらしいです。
研究の様子についてはこちらの記事を合わせてご覧ください。
昼食の時間
12時ごろになるとみんなはご飯を食べに各自解散します。
農場内に住んでいる人は家に食べに帰ったり、食べ物を売り歩く人から買ったりするのが一般的です。
ボクは毎日、宿に帰ってガーナ料理を頂いていました。
研究室にいた少し年上のお姉さんはお弁当を持ってくることがありましたが、ガーナでお弁当は結構珍しいと言っていました。
午後の研究時間
お昼を食べ、シャワーを浴びてリフレッシュしてから研究室へ戻りますが、全員が戻ってくるわけではありません。
家の用事がある人や家までが遠い人は午前だけ来る場合が多かったです。
農場で働いている人は最後までいるものだと思っていましたが、その辺はルーズでした。
恐らく、やる事がなければかえっていいのでしょう(笑)
午後の時間に実験をすることはめったになく、データの整理か談笑かで時間が過ぎていきます。
というのも、ガーナで頻繁に起こる停電は計画的なものなのか、午後に起こりやすいからです。
そのため、実験機械が使えない事が多く、途中であっても止めざるを得ません。
途中で止められない時はやり直しで、何度もすることになりました。
インフラの関係で実験が出来ないのは日本で起こり得ないことで大きなストレスにもなりました。
帰宅から夕食まで
ガーナ大学では防犯と長い通学時間のため16時には研究室に鍵がかかります。
何時間もかけて来る人が多く、日本のように遅くまで残っていると家に帰れなくなるのです。
学校の近くに家を借りるにしても、家賃は高いので学生寮に入るか家からがんばって通うのか、学生には大変な選択です。
夕食までは時間があるので、ボクはたまに散歩がてら、農場の外を歩いたりしてから帰宅していました。
とは言っても、行く先は小さなお店くらいでお菓子を買ってストレスの解消をしていました。
帰宅するとすぐにシャワーを浴びます。
ガーナのシャワーは冷水の所でも、太陽のおかげで貯水タンクごと温められるので昼過ぎにはお湯でシャワーが浴びられます。
ボクにとってはこの時間が最も快適な時間でした。
その後は夕食まで、整理をしたり仮眠したりして過ごします。
夕食から寝るまで
19時ごろに夕食を部屋へ持って来て貰います。
ブラウン管のテレビやネットをしながら夕食を食べるという、日本と変わらない様子です。
しかし、たまの停電時には、懐中電灯を片手に暗闇の中夕食を食べます。
他のお客さんが宿泊している時は一緒に夜空の下で食べながらお酒を飲むこともありました。
日中はどこでも暑いガーナですが、夜は涼しくて本当に過ごしやすいです。
ただ、夜になると外は外灯も少なく、危険な人も多くいるので、あまり外に出過ぎるのはおすすめしません。
ガーナ人も夜遅くまで遊びまわることはあまりしていませんでした。
何度か夜に外出はしましたが、一人ではおらず必ずガーナ人の友人と一緒に、移動はタクシーを使って安全第一に行動しました。
ぼくは無事に過ごせませしたが、変な人から絡まれることもあるので、日中以上に注意が必要です。
11時から12時くらいになると外にいる人達の多くも寝るので、ボクもこの時間くらいに寝ていました。
あまり、日をまたぐことはなく、平日は毎日同じようなルーティーンでした。
まとめ
理系大学院生と聞くと、毎日夜遅くまで研究のイメージがあるかもしれません。
それが留学となるともっと研究漬けの日々だと思われるようです。
でも実際はその国の環境によってはできる事が限られてくるので、研究だけをイメージして留学すると、そのギャップに驚くことになります。
ガーナではインフラの影響が大きく、「研究時間が少なく、自由時間が多い」スケジュールになりましたが、治安もあって自由時間の多くは一人で過ごす事が多かったです。
ボクは一人の時間も好きなタイプだったので大丈夫でしたが、そうでない人はガーナに来る場合、住む場所を市街地のような人が多い所がいいかもしれませんね。
留学する時は、その国の現状をリサーチして一日をイメージしておくと余計なストレスを受けずに過ごす事ができるでしょう。
今はコロナばかりでネガティブになりやすいと思いますが、現地での生活を想像して楽しい気持ちになってもらえればうれしいです!