ガーナ大学への研究留学を経て農学修士号を取得。1年のガーナ生活を活かして、ガーナ生活と留学について発信中!

結婚式よりも華やか!?ガーナのお葬式はお祭り騒ぎ!

こんな人におすすめ

  • ガーナの珍しい文化を知りたい方
  • 陽気なお葬式を知りたい方
  • 故人を明るく楽しく送り出したい方
  • 自分のお葬式を華やかにしたいと考えている方

※今回の記事で使用した写真や動画は、現地で使用していた携帯で撮影したため、画質はかなり悪いですがご了承ください。

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お別れは突然やって来る

ボクは留学中、農場のゲストハウスに滞在していました。

そこには、ゲストハウスの管理人さんや農場職員の家族が住んでおり、自炊のできないボクの代わりに料理など、身の回りの事を手伝ってもらっていました。

特にお世話になっていたのは、ゲストハウスの管理人家族の方達で、辛い物が苦手なボク専用の辛くないガーナ料理を作ってくれていました。

留学が始まって最初の1,2ケ月は彼女たちのお陰で、ガーナの生活に慣れることができたと言っても過言ではありません。

そんな留学生活も、約2ケ月が経ったある日の事、朝の挨拶に彼女たちの家へ向かうと、管理人さんの娘たちが泣いていました。

「どうしたの?」と尋ねると、「朝起きたら、管理人さんが亡くなっていた」と涙ながらに答えてくれました。

2日前くらいから体調が悪いと言って、娘さんが料理を代わりに作ってくれていたのですが、出会った時はそこまで具合が悪そうには見えず、風邪くらいに思っていたので、言葉がでませんでした。

50代と日本人の感覚ではまだまだこれからという年齢ですが、ガーナの平均寿命は2018年で63.78歳と低いです。(参照:世界銀行, 2020年)

自分の大事な人が突然いなくなってしまうのは悲しいですが、それまでに沢山の思い出を作っておきたいと強く感じるようになりました。

ガーナのお葬式では明るく死者を送りだす!

管理人さんが亡くなってからは、農場職員や友人、遠方に住む親族など、多くの方が弔問に訪れました。

この期間、娘さんたちは毎日黒服で身をつつみ、挨拶や日々の生活を送っていました。

日本では通夜と葬式がすぐにありますが、キリスト教だからなのか、「これがお葬式だ」と言うものは無く、土日に多くの人が最後の挨拶をしに訪れてお酒を飲むというのが続いただけでした。

管理人さんが亡くなってからちょうど1カ月後、「今日がお葬式だよ」という事で、再び大勢が農場に訪れてお葬式がありました。

お葬式で棺を担いで踊るダンサー

以前、テレビでも珍しいお葬式として取り上げられていましたが、棺を担いだ黒服のダンサーが音楽に合わせて踊り、周りの参列者も声を上げたり、踊ったりします。

別記事で紹介した結婚式とは違い、お葬式は外で行われますが、踊ったり歌ったりするのは同じなのだと感じました。

人生の節目は嬉しい事も悲しい事も踊りで表現するという日本にはない文化で新鮮でした。

悲しい顔で見送られるよりも楽しく送り出された方がいいという考えがあるそうです。

一番驚いた事は、親族がダンサーをするのではなく、お葬式専用のダンサーが仕事としてあるという事でした。

日本でいうところのお坊さんに当たるのでしょうか?

キリスト教自体のお葬式はあまり知りませんが、アメリカドラマで見るようなお葬式とは大分違っていました。

個性的な棺は多種多様!?

ガーナのお葬式では個性的な棺を使う

写真でもわかるように、このお葬式では棺が黄金に輝いていました。

日本の棺は白や黒色か、木の色がそのままで、一部に装飾が施されていますね。

全体が黄金というのは考えた事がありませんでした。

ガーナでは亡くなった方の個性を表すという意味で、生前の職業や好きだった事を反映させた棺や、きらびやかな黄金の棺が多いそうです。

漁師だった人の棺は魚の形、大工さんはトンカチの形など、様々な種類の棺を使います。

日本では不謹慎だという声が上がりそうですが、その人を気持ちよく送り出すという意味ではいい文化だなと思いました。

面白い形の棺を撮影していなかった事が大変悔やまれますね。

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ガーナのお葬式は赤黒が正装!

ガーナのお葬式で正装の赤黒衣装

日本で喪服と言えば、白黒が基本ですよね。

実は、ガーナのお葬式は赤黒が正装で、服装やお葬式用に設営されたテントなども赤黒になっています。

町を歩いていて、赤黒の服の集団を見ると一目でお葬式だとわかります。

一見、華やかなようにも見えますが、日ごろから派手な柄の多いガーナ布で作られた服を見ていると地味目な色合いだなと思ってしまうのが不思議です。

また、赤黒の正装以外にもスモックと呼ばれる服を着る人もいます。

ガーナ北部発祥の伝統衣装であるスモック

スモックはガーナ北部発祥の正装で、結婚式やお葬式、村の重要な会議など大きなイベントの際に男性が身に付ける衣装です。

縞柄で、好みの色をあしらった衣装で、普段から着ている人もいますが、お葬式の場でも着られる「ガーナのスーツ」ですね。

少し湿っぽい印象のある日本のお葬式と、踊って楽しむ明るいガーナのお葬式は文化の違いを感じますが、服装という面では、日本ではスーツや白黒のドレスや着物、ガーナではスモックや赤黒のドレスと言う風に物は違えど考え方は似ているように感じました。

まとめ

ガーナでは人生の節目を楽しく明るく過ごしますが、特にお葬式では「人生の新たな始まり」として、楽しんでいました。

一見すると、お祭りをやっているように見えるくらい華やかなお葬式は、ガーナ人にとってとても重要な物であるとわかりました。

お葬式の内容や棺、正装など、宗教を超えた違いが日本とガーナにはありますが、一つ一つを見ると、故人に感謝を伝えて明るく見送るといった同じ意識で行われており、文化の違いでここまで変わってくるものかと驚かされました。

果たして、自分の番が来た時には、どちらの方法で見送ってもらおうか少し悩んでしまいますが、両方の良さを取り入れて、個性的にやってもらいたいなと思いますね。

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