こんな人におすすめ
- 世界中の料理を食べるのが好きな方
- ガーナへ行く予定の方
- 興味本位でガーナ料理を見てみたい方
ガーナ料理とは
ガーナ料理とは西アフリカ地域に位置するガーナ共和国で主に食べられている料理です。
ガーナは乾燥気候や亜熱帯気候に属しており、キャッサバやトウモロコシが主食で食べられています。
特にキャッサバの生産量は世界6位(出典:FAOSTAT, 2016)と世界有数の産地でもあります。
そんな穀類の生産が盛んなガーナでは、料理の多くに穀類が使用されています。
キャッサバやトウモロコシ等を練り混ぜ、トマトをベースとしたスープにつけて手で食べるのがガーナ料理の大きな特徴です。
あまり日本では馴染みがありませんが、東京にはガーナ料理レストランがあるので、懐かしのガーナを感じに行きたいと思っています。
参考サイト「African Home Touch Restaurant & Bar」
ガーナ料理の種類
一口にガーナ料理と言っても、沢山の種類があります。
食材を練り合わせた料理や蒸した料理、米を使った料理や飲み物まで。
ここからはボクがガーナ生活の中でよく食べていた料理を紹介します。
フフ

写真はボクが始めて口にした記念すべき1皿目のガーナ料理(フフ)です。
フフはガーナを訪れた事がある日本人に絶大な人気を誇ります。
プランテーン(甘くないバナナ)とキャッサバを木臼で練り合わせた物をスープに入れて食べます。
スープは3種類あり、グラウンドナッツ(落花生)スープ、ライトスープ、パームナッツスープから好みに合わせて選びます。
フフは食感や味が餅に似ていることもあり、日本人にとって食べやすいガーナ料理です。
ボクの中でグラウンドナッツスープはこってりとした豚骨スープ、ライトスープは醤油スープのイメージです。ただ、どのスープも油がたっぷりなので飲み切る事はおすすめできません。
また、食材は入手し辛いですが、調理方法は難しくありません。
以前の記事でフフの作り方を紹介しているので、ぜひそちらもご覧ください。
バンクー

バンクーは日本人にとって、かなり食べづらいガーナ料理です。
こちらはトウモロコシとキャッサバの発酵生地を練り合わせた料理です。
トマトや唐辛子の入ったペペスープかオクラスープを選んで食べられます。
ばんくーには、パンのオーブンに入れる直前の生地のような「ツーン」とした発酵臭と酸っぱさがあり、素人向きのガーナ料理とは言えません。
ボクは留学後半にガーナ北部で滞在したのですが、行きつけのレストランで2連続バンクーを頼んだら、その後いつ行っても「いらっしゃい」ではなく、「バンクー何個?」と聞かれるようになったため、ずっと食べていました。 不思議な事にバンクー独特の香りと味はある時を境に自分にマッチしてしまったので、ボクのお気に入りになりました。
かなりクセの強い料理ですが、それが人を魅了するのだと思います。
蒸しヤム

ちゃんとした名前はわからないのですが、蒸したヤムを野菜たっぷりのスープにつけて食べます。
これは冒頭で述べたガーナ料理の特徴とは違いますが、ガーナの家庭料理の一つとして食べられています。
モロヘイヤや玉ねぎなどの野菜がたっぷりと入ったスープが特に美味しいです。
ガーナ料理は主食とスープで一つの料理になりますが、スープだけだとこの蒸しヤムが一番おいしく食べられます。
ヤム自体は塩ゆでしているだけなので普通の芋と同じ感じですが、「日本でも食べられそう」と絶妙に感じる蒸しヤムの味は週に一度は食べたくなります。
ガーナに慣れるまでは、蒸しヤムがボクの食べれられる数少ない料理でした。
茹でプランテーン

プランテーンは甘くないバナナで、ガーナを始め多くの国でも主食として食べられています。
日本では「バナナ=甘い果物」であり、料理として食べる事はありませんが、ガーナでは他の料理と同様にスープに付けて食べます。
プランテーンにも専用のスープがあり、エッグプラントをメインとした油の多いスープです。
スープの味が強いため、味の薄いプランテーンにとても合うのですが、まれに熟して甘くなっているプランテーンに当たると、強すぎる甘みでビックリします。
慣れた後は、その甘みも楽しめるのですが、それまではバンクー同様にクセの強い料理としてボクはあまり食べていませんでした。
バンクーと茹でプランテーンを美味しく感じた時、ボクはガーナに慣れたんだと確信を持てました。
ちなみに、ガーナには油で揚げた揚げプランテーンがおやつとして食べられていますが、とても甘く、その辺で買えるお菓子より何倍も美味しかったです。
ジョロフ

ジョロフはケッチャップライスのような料理で、ガーナ人に絶大な人気を誇ります。
ガーナは、日本で食べられているジャポニカ米ではなくタイ米が一般的なため、米料理ではありますが、ボクの口には合いませんでした。
このジョロフはガーナでお米が流通し始めた時、白米では味気なかったため、ガーナ料理でよく使われるトマトソースでアレンジした所、物凄い人気になったそうです。
ガーナ料理の中では歴史が浅いですが、ガーナ人に愛される料理でどの地域のレストランへ行っても食べる事ができます。
ピトー

ピトーはガーナで飲まれている発酵飲料です。
ガーナで多く生産されるキャッサバの発酵残渣から作られるピトーは、微量のアルコールを含むガーナの地酒として親しまれています。
地方では客人をもてなす時にも出される飲み物でもあり、日常からイベントなどいつでも飲むことのできる「ソウルドリンク」といっても良いかもしれません。
しかし、栄養価が高いせいなのか、ピトーにはハエが寄ってきやすく、外で飲むには衛生的とは言えません。
実際に飲んだ次の日はいつもお腹を下していました。
調理方法のせいか保存方法のせいかは不明ですが、飲むときは体には気をつけてください。
まとめ
紹介したガーナ料理以外にも、ケンケやTZなど有名な料理がいくつかありますが、多くの人が訪れるであろう首都のアクラで容易に食べられるものに今回は焦点を当てました。
ガーナ料理はとにかくトマトソースが多く使われており、日本人でも食べやすい料理が沢山あります。
唐辛子の調整もレストランによっては対応してくれるので、辛い物が苦手な方でもトライしやすいと思います。
東京以外では中々目にする機会がないガーナ料理ですが、旅行や留学でガーナを訪れる時にはこの記事を見て参考にしてみて下さい。